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2014年5月 9日 (金)

関西インカレより:女子400m小田垣亜樹53.79大会新

大阪の長居で7日(水)から行われている関西インカレ、主催者サイトで結果をみて楽しんでます。

大会新がいくつか出てますが、なかでも女子400m。小田垣亜樹(立命館大3)が日本歴代19位にあたる53秒79をマーク。いままでの自己ベスト54秒65から一挙に53秒台に突入し歴代50傑入りを果たす。

ここで小田垣選手の年次ベストと主要大会の成績を調べてみると。

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兵庫の明石城西高校出身で3年のとき400mで全国インターハイ⑤位、国体②位と大活躍。立命館大では1、2年と日本インカレは決勝まで進めずに終わっていた。

今年に入り今月の静岡国際で8位に入賞し調子は上向き。(前年の同大会は⑫56秒73)

そして今回の関西インカレは予選、準決と組トップで決勝に進出し、自己ベストを大幅に更新する記録で初優勝!

小田垣選手のコメント(日刊スポーツの大学スポーツサイトより引用)
チャンスがあれば逃さずに優勝を狙おうと思っていた。タイムは日本選手権の標準記録である55秒以内を狙っていた。昨日から前半の走りが良かったのでそのイメージで焦らずに落ち着いていければと思っていた。前半で勢いに乗れたのは大きかった。キレイに加速できた。冬場はフォームがキレイではなかったので接地ポイントの改善に努めた。春先はスピード練習を中心にやってきた。日本インカレの決勝に残るのが今年の目標。過去2年は決勝に行けてないので今年こそは達成したい。

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8レーン 小田垣亜樹 (2010/06/19 神戸ユニバー)
インターハイ近畿大会女子200m決勝から

400mレースはたしか1度だけ遊びの気持ちで走ってみたことがある。陸上を始めて2回目か3回目のトラックでの試合。春と秋の枚方市民総体のどちらか。300mのアンツーカ・トラック。58秒ぐらいだったように覚えてる。スプリントはからっきし無いので、走り方もわからない。でも観戦するのは面白い。

400mはスタートからフィニッシュまでセパレートコース。当然のごとくスタート位置は外のレーンほど前に出ている。だいたい、1レーンごとに7mほど前になるらしい。もっとも内側の1レーンはスタート&フィニッシュライン。もっとも外側の8レーンだと50mほど前方となるようだ。

だから走っている途中での順位はぱっと見、わからない。これが400mハードルだとハードルを跳ぶ時間差で誰がトップかすぐにわかる。まあ400m走でもバックストレッチを走る選手の勢いである程度はわかる。予選タイムあるいは持ちタイムで強い選手は中央レーンにシードされるので、だいたいの予測はできるのだが。

400mはカーブか2回。内側レーンほど急カーブ。反対に外側レーンは緩い。だから遠心力に対抗する余分な力を必要としないアウトコースが断然有利となる。インは外の先行する選手を見て走れる利点もあるが、カーブのきつさによるダメージのほうが大きい。外側レーンは走りやすいが後ろの状況が見えない。だから力の加減がわからない、というかオーバーペースになりがち。しかし記録を出す意味ではいいかも知れない。やはり強くなってグリーン席かファーストクラスを予約できるようになりたいですね。

第4コーナをまわって出口、ホームストレートの入口で全体が把握できる。ここでトップで入った選手がほぼフィニッシュラインもトップで駆け抜ける。競馬のような差し脚で大逆転などはまず見られない。なぜか? なぜなら400m走のラストスパートは極めて難しいから。まあ、無いと言っていいでしょうね。

ところで、競馬はあれは短距離じゃない。中距離かな。800や1500なら差し脚の得意な選手もざらにいるので、やっぱり競馬は中距離だ。

スタートして加速していき30から50メートルぐらいでトップスピードとなり、そこからそのトップスピードを維持していく。いや、気持ちは維持だが実際には少しづつ落ちていく。100mごとに5%づつぐらい落ちていくらしい。ただし、減衰率5%にも幅があるし、体がきついと感じるのにも幅があるので好不調、軽い・重たい、キレがいい・悪いのバラつきも出てくるのでしょうね。

『月陸』に男子400m第一人者、金丸祐三の「ひとこと言うぞー!!」の連載コラムがある。400mに対するウンチクが聴けて面白い。その今月号に初めての400mを走り終えたあとの気持ちが書かれている。
ラスト100mがスローモーションに感じたこと。ゴール後の何とも言い難い気持ち悪さとお尻と太ももの鈍い痛み。俗に言う〝ケツ割れ〟です。「この種目には足を踏み入れてはいけない」と恐怖を感じたものですが、人生わからないものです。

金丸選手が最も好きな陸上選手は、ジェレミー・ウォリナー(米国/400mで04年アテネ五輪、05年ヘルシンキ世界陸上、07年大阪世界陸上と連続金メダル)だそうです。いっさい無駄のないフォーム、サイボーグのような冷静なメンタル、リラックス状態から生まれる高いスピード、スムーズな重心移動。どれをとっても一級品とぞっこんです。

そんなことを思い浮かべてこれからも400mを楽しく観戦していこう。間違っても走ることはないでしょうから。


関西インカレ女子400m決勝
① 53.79  小田垣 亜樹 (立命館大3) NGR  日本歴代⑲ 
② 54.34  上山 美紗喜 (東大阪大4)    
③ 54.36  大月 菜穂子 (京都教育大M1)   

5レーン 小田垣亜樹

国際規格のトラックは9レーンまであるので、最内の1レーンを外し、2から9レーンでレースが行われることが多い。

バックストレッチでは4レーンの大月選手がぶっ飛ばしてます。一つ外側の小田垣選手に並ぶや、するすると追い越していく。しかし3コーナからのカーブで小田垣選手の逆襲が始まり4コーナ出口ではトップに立っていた。いやー凄い。


日本歴代50傑をグラフにしました。

丹野麻美(現、千葉麻美)の頂は険しいですね。日本アルプスの最高峰、奥穂高のようにそそり立つ。世界のアルプス、モンブラン(47秒60)は、まだその遥か先にあるのだが、まずは奥穂高目指し挑戦は続く。

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ここ2,3年で54秒前後の層は厚くなっている。54秒突破が第一の目標かな。現在27位が39秒97。

2014年、今季ここまででの50傑入り&更新の選手
⑲ 53.79 小田垣亜樹(立命館大3) 関西インカレ <新規>   
40 54.22 松本奈菜子(浜松市立高3) 静岡国際 <2013年44位>   
46 54.30 藤沢沙也加 (セレスポ) 静岡国際 <新規>

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