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2014年11月18日 (火)

横浜国際女子マラソン結果

16日行われた第6回横浜国際マラソンはナショナルチームから参戦したマラソン2度目の田中智美(第一生命)が勝った。ラストはケニアのオンゴリとのスパート合戦。こういう流れで来るとたいがいは外国人選手にやられてしまうのだが、田中選手のスパートが冴える。先行したオンゴリを抜き返すとフィニッシュ・テープ目がけて歓喜の爆走。

日本人TOP3
①田中智美(第一生命) 2.26.57
26歳、154cm/40kg、千葉・英和高→玉川大→第一生命。
自己ベスト 2.26.05(2014名古屋ウイメンズ⑤位)

③岩出玲亜(ダイハツ) 2.27.21 【10代の日本最高記録】
19歳、154cm/40kg、愛知・豊川高→ノーリツ。郷里・三重県
初マラソン。ハーフ1.09.45(2013山陽女子)ジュニア日本記録

⑤野尻あずさ(ヒラツカ・リース) 2.28.54
32歳、156cm/43kg、26歳で距離スキーからマラソンに転向。
第一生命→ヒラツカ・リース(プロ契約選手)
自己ベスト 2.24.57(2012大阪国際③位)
今年の北海道マラソン優勝(2.30.26)するもあえてこの大会に挑戦

来年の北京世界陸上選考はあと二つ、大阪国際と名古屋ウイメンズ。夏の北海道も選考対象だが記録的に比較もできず難しい。だから野尻選手の参戦となったのだろうが厳しい結果となった。

上位選手の5km毎ラップ

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二人の予定が一人になったペースメーカ。それもペースメーカは初めてと言うケニアの選手が5キロ17分10秒のところを15キロまで16分台で飛ばす。これではペースメーカとは言えない。日本選手でだれか務める人はいなかったのかな。

この速いペースに野尻と岩出の2選手がついて行った。初マラソンの岩出選手は怖いものなしか。前を行く選手が誰であろうと私はとことんついて行く。きつくなったら粘るだけ。こんな意気込みを感じる走り。

野尻選手もこの大会でタイムを出して世界陸上代表を確定したい、ナショナル・チームに入るぞ、との決意の現れでしょう。

いっぽう、田中選手はケニアのフィレス選手とともに無理をせず少し後方をキープして慌てず騒がずの感。

若きペースメーカも15kmを過ぎるとガタンとペースを落とし20kmでコースを外れる。この間、田中選手らもトップに追いつき先頭は野尻、岩出、田中の日本人3選手とケニア2選手の合計5人。この5選手で後半勝負へ。

ここで日本人3選手の走りをエコ、省エネの観点で評価すると
田中>岩出>>野尻
でしょうか。

野尻選手のバネの効いた走り。言い換えると、速いペースを維持するには相当なエネルギーを必要とする走り。

岩出選手は田中選手と較べると、少しだけ手の振りが下と横の方向に大きい。その分、両肩の振れも大きい。ほんの僅かなんですが、そのように見える。

どんなに体がぶれていようがバネを使ってダイナミックに走っていようが強い選手がいることは確か。そういう選手は持ってるポテンシャルが違うのですね。同じポテンシャルなら効率的、エコ・省エネの走りの選手の方がマラソンという長い距離のレースでは勝つわけです。

当然ながら走りのフォーム以外にも、走る位置やペースの上げ下げ、それに気分によってもエネルギー消費量は大きく変わってくるでしょうね。

中間点を過ぎると野尻選手がきつくなり後退。残った4選手は35kmまでお互い譲らず。マラソンは35kmからがレース。ここから19歳の岩出選手が遅れだす。練習でも30km以上は走らない、とのことなのですでに未知の世界に踏み込んでいる岩出選手。じりじりと離れていくがガクンと脱落することはない。これが粘り。

40km過ぎて3人のラスト勝負。表情では笑みもあって一番余裕ありと思っていたロティチ選手がゲロゲロで急降下し岩出選手にも抜かれる。

最後の最後は田中選手とフィレス選手の一騎打ち。

優勝した田中選手がやはり一番余裕があったということですね。しかしラップをみると30kmからの落ち込みがもったいない。5km18分もかかっている。25kmから30kmはペースがあがってきていたところ。ここでペースが維持できていれば、今年はまだ誰も達成していない2時間25分切もあったかも。

いずれにしろ田中智美26歳は野口みずき、福士加代子につづく女子マラソンの星であることに間違いない。それに岩出玲亜という新星も現れた。

★★★ ★★★ ★★★
横浜国際マラソンは本大会で終了

世界初の女性だけの公認国際マラソン、1987年から始まった東京国際女子マラソンを引き継いだ本大会も財政難とのことで終了。まず、五輪で連続金メダルという頂点を極めた女子マラソンの人気に陰りがでて久しいこと。そのうえ、この時期は12月中旬の全日本実業団女子駅伝を控えて有力な実業団選手が集まりにくい。そういうことでテレビの視聴率も下がり気味でスポンサーも付きにくい。それに朝日新聞の不祥事も影響しているのかな。

マラソン自体の人気は1000万人(?)と言われる市民ランナーが支えているので上がりこそすれ下がることはない。そのなかでエリートランナーの大会は何処へ行くのか・・・。

★★★ ★★★ ★★★

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コメント

フィレス選手は素人目にも末足ではダントツの実績を
保有しながら、どういう加減か後塵を心ならずも拝した

・・ような風に見えました。これが日本人好みの浪花節
なのか・・マスコミに配慮した事前のものなのか・・
よくわかりませんが・・

見るものが見れば少なからず違和感を覚える映像でした

投稿: tokuyan | 2014年11月18日 (火) 23時48分

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