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2015年1月19日 (月)

駅伝競走規準

昨日の全国男子駅伝で愛知チームの1区走者が2区走者にたすきを【投げ】渡したので失格となった。

1区走者がフラフラになって這いつくばりながら中継線(タイム計測マット上の白線)手前まで来た。次走者は体をかがめてたすきを受けとろうと右手をさしだす。

もう少しでたすきが渡る、と思いきや這いつくばった前走者がたすきを次走者の足元にほうり投げた。そのたすきを拾いあげ次走者は、前走者をふり返りながら走り出す。行っていいのか、一瞬ためらったようだったが、次走者は走って行った。前走者は這いながら中継線を越えた。

こんなシーンでした。GGサンはテレビを観ていて、すぐに「これは失格だな」とうちのオクさんに言う。なぜなら日本陸連の駅伝競走規準に

■たすきは必ず前走者と次走者の間で手渡さなければならない。

という条項があるからです。オクさんは「ふ~ん」とだけ返事した。
(このひと、もと陸上部のマネージャーなんですけど)

その後、テレビでも失格のアナウンスがあった。そのとき解説者の宗さんがその判定に「ちょっと厳しすぎますね。中継線は越えていたんですから」みたいなことを話していたような。(うろ覚えなのでわかりませんが)


駅伝競走規準には他にも

■たすきの受け渡しは、中継線から進行方向20mの間で行う。中継線は幅50mmの白線とする。中継の着順判定およびタイムの計測は、前走者のトルソーが中継線に到達した時とする。

注意してテレビをみていると、中継線から走行方向20m先の道路上に白線の引いてあるのがわかる。だからこの白線間20mのなかでたすきを手渡さないといけない。

広島でおこなわれた全国男子駅伝の1区と2区の中継点では、中継線から走行方向に2~3mのところに黄色のラインが引いてあった。そこのラインで次走者は前走者の来るのを待機していましたね。これはこの駅伝だけのローカルルールでしょう。次の中継点では黄色のラインは計測マットの端に引いていました。だから中継ラインと黄色ラインに3mほどの間隔を持たせていたのは第1中継点だけだったみたい。

これは、最初の中継点なので非常に混雑する。第2走者が押し合いへし合いして中継線からはみ出さないための措置だと思う。だから黄色ラインよりはみ出してたすきを受けても規則違反ではない。

タイム計測は胸のナンバーカードに貼付された計測チップで自動計測されるので走者がどんな格好で中継ラインに飛び込んでも構わない。愛知の1区走者も這いながらラインを越した。その瞬間が2区走者の計測開始点となる。たすきをひろいあげた時点ではない。

なお規準には違反の場合の罰則などは書かれていない。失格などの判断は審判長が行う。


■たすきを受け取る走者は、前走者の区域(中継線の手前の走路)に入ってはならない。また、たすきを渡した走者は直ちにコース外に出なければならない。

次走者は番号を呼ばれて中継ラインに並ぶとき、前走者が走ってくる方向の道路からのこのこと入って来てはいけない。そして、たすきを手渡したあとは、ぐずぐずと道路上に残っていてはダメなのだ。

ただし、これらのことをしでかしても失格になることはないようだ。


■たすきは,必ず肩から脇の下に掛けなければならない。

たまにたすきが肩からずり落ちそうになって、肩に戻しながら走っている選手をみかける。テレビをみてるこっちも、気になって落ち着かない。あ~、またずれてきたよ。

たすきは脇のしたで絞って、端はおなかに回してランパンの中にしまう。練習することでもないが。

昔は首に掛けてる選手もいたような・・・。 おなかで縛ってる選手もいたか・・・

いやそもそも主催者で用意されたたすきが〝輪っか〟だけのもので絞ることができないものもあった。この場合は輪っかの端をむりやりランパンに入れるか。でも短いと入らない。そのままヒラヒラさせるか、首にまくしかない。

たすきの端っこが、絞りから抜けて輪っかがなくなって一本になってしまうことも、極たまにある。前走者はたすきを外すとき無理やり引張ったので端が抜けたのだろう。このたすきを手渡された次走者はつらい。走りながらたすきを繕うはめになる。


などなどのルールがある。

以前の規則で、

たすきは中継点の○○m手前までは外して手に持ってはいけない。
とかの条項があったように思う。

中継点の前後○○mを除いて、たすきを肩から外してはいけない、だったかも)

ただ。この規則を守る選手はすくない。みんなもっと早い段階で肩から外して手に巻きつけ握りしめてラストスパート。まれにあと1km地点で早々とたすきを外す選手もいたり。

このルールは守る選手が少ないので抹消されたようです。

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コメント

ルールは明文化されていますが、それをリアルタイムに運用するのは審判の裁量です。換言すれば、審判のリアルタイムの裁量が、ルールを生かすことになります。

古い話で恐縮ですが、さる国体で当時、高校生の松野明美がトラックの周回から故意ではなく、インフィールドして、失格となりました。これはその当時の審判のリアルタイムの

裁量であり、全体の流れを俯瞰したものではありませんでした。審判とはそもそも何でしょうか? 80年代、襷を実業団の駅伝では首に巻き付けて走る 宗茂氏を見たことがあり

ます。その当時でもルールの明文化と、実際の運用には距離がありました。要するに当時の審判の裁量がルールを決定していたことになります

 ちなみに・・ルールは競技者に最高の環境を公平に与える・・という前提が第一で、あら探しではありません。杓子定規の判定で満足できない相手を納得させるのも大会運営側

ならびに審判の技量です。 競技者に機会を閉ざすような愚はいかがかと思います。

投稿: tokuyan | 2015年1月20日 (火) 22時49分

もうひとつ例を挙げれば、1980年のモスクワ五輪の男子800mで英国のオベツトがスタート直後のオープンレーンで、故意に肘鉄を喰らわして、東独のワゴンクネニトを転倒させ

かけたことがありました。現在のようにビデオ解析があれば間違いなく、当時優勝していたオベツトは、故意の進路妨害で失格のはずです。しかし当時の審判はこれを看過しました。


競技後にビデオ判定を用いたり、異議申し立ての機会が均等化されたり、記録も記憶も時間経過した後の薬物反応でのメダル剥奪などのこともあります。


何が言いたいかというと、リアルタイムの審判の裁定とその後の不服申し立て・外部機関の審判・・という風に、記録と権威が確実となるまでには時間を要するようになった現実が

あります。これはリアルタイムの審判の裁定が、 軽んじられたことにはなりませんが、絶対的なものではないという判断材料のひとつに格下げされたことを事実上、意味します。

ですからこの場合、失格扱いの愛知は、何らかの形で異議申し立ての機会が与えられていたはずですが・・

投稿: tokuyan | 2015年1月21日 (水) 21時11分

この問題はネットでも話題になってますね。

駅伝はたすきを繋いでいく競技。ですから〝決められた境界線の中でたすきを手渡す〟というのは守るべき最低規準と思います。

トラックのリレー競技で言えばバトンですね。バトンの場合も渡す前にバトンを落とせば落とした選手が拾って元のコースに戻り次の走者にテイクオーバーゾーンの中で渡さなければいけません。

今回の問題では審判は公平に判断したものと思います。たすきの掛け方が間違っているとかのレベルなら注意ぐらいでいいかもしれませんが。

ただ、中継点での混雑をみていると役員さんの誘導などが万全だったとも思えません。また今回の問題は役員さんが次走者に「たすきは手渡しだぞ」と声をかけていたら未然に防げたかもしれません。

しかし、そこまで役員さんに求めるのは酷でしょう。あくまで競技中は競技者が気を付けるしかありません。

投稿: GG | 2015年1月22日 (木) 15時06分

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