注目選手

2014年7月28日 (月)

女子3000m鷲見梓沙&髙松望ムセンビ

高校女子3000mで歴代4位と8位に入る好記録が出ている。

一つは6月28日の静岡県長距離強化記録会での鷲見梓沙(豊川3愛知)の9分01秒19。そして7月24日の世界ジュニア選手権(米・ユージン)での髙松望ムセンビ(薫英女学院高2大阪)の9分02分85だ。

では高校歴代50傑グラフをみると1位の小林祐梨子(2006年・須磨学園2兵庫)の8分52秒33には、まだまだほど遠いが8分台突入に向け飛翔!と見て取れるのだが、いかが。

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鷲見選手の自己ベストも凄いが、髙松選手の世界大会での自己ベストでの4位入賞は絶賛もの。

レースはYoutubeで観戦できる。先頭集団は1000mを3分3秒から4秒のペースで終盤まで進み、髙松選手は集団の4,5番手をキープ。ペースは徐々にあがりラスト300mから先頭集団5人のスプリント勝負。このバックストレッチで先行するケニアの2選手を強引に追い上げて割り込んで押しのけていくアメリカのMary Cain。そうはさせじと体当たりするケニア選手。ここの肘鉄バトルは凄い。

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Cain選手の割り込み押しのけ走法

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最終カーブでケニア勢を抜き去りゴールまで疾走するCain選手

髙松選手もエチオピアの選手をかわして4位に浮上するもメダルには届かず。

①Mary Cain (USA)               8:58.48 PB   
②Lilian Kasait Rengeruk (KEN)       9:00.53    
③Valentina Chepkwemoi Mateiko (KEN)  9:00.79 PB   
④Nozomi Musembi Takamatsu (JPN)   9:02.85 PB 

Cain選手の最後の1000mは2分51秒。

優勝したCain選手の他の種目のベスト記録
800m   1.59.51
1500m 4.04..62
5000m 15.45.46 

800と1500は日本記録を凌駕。やはり勝つにはスプリント力か。

World Junior 2014 - Women's 3000 Metres Final
(途中で画面が何にも映らない箇所がある。 2:55-3:34)


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山梨インターハイでは、鷲見選手は1500m、髙松選手は3000mにエントリーのため、直接対決はない。また、3000m予選は8月2日で髙松選手の名は第1組に記載されているが出場するかどうかは微妙らしい。

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2014年6月10日 (火)

どこまで伸びる? 女子800m大森郁香

日本選手権が終わりアジア大会代表選手も発表された。中距離種目では男子800mの川元奨ひとり。

代表に名前はなかったが女子800mで初出場・初優勝の大森郁香は凄い。何が凄いって? それは記録の伸びでしょう。

4月の織田記念800mでタイムレースの2組に登場し【2.08.58】でトップ。総合1位は1組のトップ陣内綾子(九電工)だったので、このタイムでもそんなに注目されたわけでもない。

次の5月の関東インカレ。なんと日本歴代10位の【2.03.96】で優勝。これで一躍注目の人となった。

ただし、一部の陸上関係者やファンだけでしょうが。なにしろ、川本選手が800mの日本新記録を出しても一般の新聞では見出しにもならなかった。(5位に敗れた桐生選手が写真つき大見出しで出ていた。当然、世界相手の選手と注目度が違うのはわかるが・・・)

そして日本選手権の優勝。今年に入り、とんとん拍子の大躍進。日大4年のご本人は陸上をやめるつもりで一般企業に内定済らしいが、日本一となって進路を迷っておられるそうです。

迷うことない。日本一なんだから。このまま陸上を続けて日本女性初の2分突破を目指してほしい。

日本選手権
① 2:05.05 大森 郁香(日大4)   
② 2:05.86 真下 まなみ (セレスポ)   
③ 2:06.87 谷本 有紀菜 (筑波大4) 



スタートから先行する社会人1年目の真下選手。いつも引張ってくれるこの人の存在は大きい。途中400は63秒。すこし遅いか。バックストレッチで真下、大森、谷本の3選手が飛ばして行く。3選手の勢いはそのままラスト200からのカーブへ。そして最終コーナ出口から大森選手が真下選手に並びかける。真下選手は簡単に抜かせない。両者のデッドヒートが続く。勝ったのは追い込んだ大森選手。最後の直線半ばからさらに加速し振り切った。

前後半400mラップは 63”-62”

関東インカレのときは、筑波大の平野選手が引張り大森選手は2番手でつく。400mは61秒。平野選手を抜き去ったのはラスト200地点。前後半ラップは61”-63”

これで大森選手の勝ちパターンが見えたようだ。前半は2番手について力を温存。ラスト300あたりからペースアップし、トップに密着。ラスト勝負で逆転。

女子800m歴代50傑

現時点での50傑のタイム-年度分布図。2005年の杉森美保を頂点に歴代の名ランナーが輝く。ここ3年ほどで5秒台の選手がぞくぞくとランク入りしレベルを押し上げてきている。

歴代50傑で最も古い記録は河野信子(ユニチカ)の2分05秒1。昭和46年(1971年)和歌山国体の一般・教員・高校女子800mで日本女子で初めて〝10秒の壁〟を突破【2.09.6】した選手だ。

そして次なる壁は2分00秒。日本女子で初めて1分台の記録を樹立するのは誰か?

その可能性の大きい選手のひとりが大森選手だ。

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大森選手の年次ベストをグラフにしてみた。

高1、高2の記録はベストがどうかは不明。調べた範囲での一番いい記録だ。日大1年の記録は見当たらず。試合に出ていないのかもしれない。2012年で初めて日本100傑の93位に顔を出している。2013年は33位にランキングアップ。そして現在の歴代10位。

インターハイは高3のとき南関東大会まで進出したが予選で敗退と目立った成績はない。

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昨年のベスト、日本インカレの【2.09.67】から一挙に今年は【2.03.96】。シーズンはまだ半ば。グラフを見てると来年にも2分00秒の壁は突き抜けてしまいそうな勢いだ。

ただし、2分00秒の壁は頑強だ。400m53秒97のスプリント、1500m4分09秒30の持久スピード、両方に抜群の才能を持った杉森選手をしても撥ね返された壁だ。

それだけにファンとしても女子800mに注目するわけです。

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大森郁香。日本選手権女子800決勝ゴール前
(上に掲載のYouTube動画の一画面)

チャンピオンになった大森選手。これからは自らがトップでレースを引張っていく展開もあるだろう。・・・壁を破るなら。

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2014年5月12日 (月)

川元奨800m日本新:ゴールデングランプリ東京

昨日のセイコーゴールデングランプリ東京、テレビ観戦だったが、男子800mで川元奨(日大4)が外国人選手に後塵を浴びせ優勝。そして日本新記録!

シーズンベスト1分43、44秒台の外国人選手を相手にラスト200mから怒涛のスパート。なみいる外国人選手を蹴散らしてトップでフィニッシュなんて滅多にみられない。勝因はいろいろあるだろうが日大後輩の保坂貴昭のラビット役が一番か。脱兎のごとく飛び出して400mを51秒で通過。一緒にテレビを観ていた奥さんに「トップの選手、あと100mほどで走るのやめるよ」と言うと、「なんでわかんの?」

テレビのアナウンサも分かっていなかったようで、バックストレッチに入り「あっ、抜かれました」なんて言っていた。陸上のことを熟知しているアナウンサは非常に少ない。

途中600mを1分20秒以内で通過。これが日本新の必須条件。ここをアンソニー・チェムト(ケニア)がトップで1分18秒台で通過したかな。川元選手は3番手。1分19秒台。

後方について力を溜めていた川元選手がカーブでぐんぐん加速。先行するケニアの2選手を抜いて4コーナ出口では先頭に立った。ケニア選手もびっくり? 残り100m勝負でもイタリアとアメリカの選手が「負けてたまるか」とスパートするも及ばず。

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結局、川元選手だけがSB更新、というか自己ベスト(1.46.89)も1秒以上縮めて、横田真人(富士通)の1.46.16も抜き去り45秒台の日本新記録達成。



途中600mを過ぎてもタイマーはまだ【1:20】です。
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上記YouTube画面

川元選手の400mラップはだいたい、52"- 54"。前後半の差が2秒ほどで理想的な展開となったようだ。

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高校記録と日本記録の保持者となった川元選手。

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今後も年に0.5%づつ記録が伸びると2020東京は1分42秒台!メダル争い!・・・夢じゃないかも。

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昨年の日本選手権で王者・横田選手を敗り初優勝。800mの第一人者に立ち、今回、王者の記録も塗り替え頂点に。

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川元選手につづく選手は、

2013年度日本10傑
1:47.43 川元奨 (日大3)   
1:47.72 横田直人 (富士通)   
1:47.83 中村康宏 (A2H)   
1:48.67 三武潤 (日大1)   
1:48.72 口野武史 (富士通)   
1:48.91 マロン・アジィズ航太 (平成国際大4)   
1:48.93 岡昇平 (和歌山陸協)   
1:49.09 吉田貴洋 (早大2)   
1:49.22 田中匠瑛 (青森大4)   
1:49.72 新川翔太 (日体大3) 


まずは、1分50秒切りが日本トップ選手の条件ですね。

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川元奨(2009年の奈良インターハイ800m決勝 №768)
①阪本大樹(橋本3和歌山)   1.51.68
②川元奨(北佐久農2長野)  1.52.81
③甲斐研人(日章学園3宮崎) 1.53.20
最終カーブで阪本選手が爆走してゴールまで突っ走る。川元選手は中段にいてスパートするも届かず。

1年後の沖縄ではスタートから独走。2位と2秒15という大差をつけ優勝。秋の国体も制し2冠達成。そして3週間後の「かわさき陸上フェスティバル」で同県長野の怪物、佐藤清治(佐久長聖高)の高校記録(1分48秒50)を更新した。1分48秒46。

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2014年1月31日 (金)

新谷仁美 引退!?

昨年のモスクワ世界陸上で10000m5位入賞の新谷仁美(ユニバーサルエンターテインメント)が引退会見だって! びっくり。 世界陸上のあと、国体も、全日本実業団駅伝も出場とりやめだったので、休養しているんだなと思っていた。(充電期間)

会見記事を読むと以前から(2012年のロンドン五輪後)、右足足底筋膜炎に悩まされ続けたそうだ。痛みに耐えながらの世界陸上挑戦だったわけですね。GGサンも何回か同様の故障になったが、酷くなると歩くのも苦痛。原因は足底アーチ筋肉のバネが長期の繰り返し疲労でへたってしまう(炎症)もので練習を休むしか方法がなかった。

今後については全くの白紙で「社会のために役立つことは何も出来ないし、陸上との関係も一切、断ちます」

新谷選手らしい。

思い出のレースに、岡山・興譲館高の時に都大路を制した全国高校駅伝を挙げた。

高1(2003年) 15回大会 1区6km 区間① 19.17 チーム⑦
高2(2004年) 16回大会 1区6km 区間① 18.53 チーム②
高3(2005年) 17回大会 1区6km 区間① 18.52 チーム①

18分52秒は現在でも区間歴代最高記録。


新谷選手の自己ベスト
5000m 15′10″20 (日本歴代⑦) ロンドン五輪
10000m 30′56″70(日本歴代③) モスクワ世界陸上

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新谷仁美 2012年6月 日本選手権5000m優勝 15.17.92 (長居)

限界を極めての引退だから何も言うことないけど、
もしも、また走りたくなったら、今度はのんびりと楽しく走ればいいと思う。

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2012年2月13日 (月)

千葉クロカン ジュニア女子3位 上原美幸(鹿児島女1)

昨日、第47回千葉国際クロスカントリー大会が行われた。去年はたしかテレビ放送があったが今年は無いようだ。日本陸連のWebサイトで結果をみる。

ジュニア女子5km
① 16:45 安藤 友香 (豊川3愛知)   
② 16:49 荘司 麻衣 (人間環境大岡崎学園3愛知)   
③ 16:49 上原 美幸 (鹿児島女1鹿児島)   
④ 16:50 青木 奈波 (立命館宇治2京都)   
⑤ 16:51 菅 華都紀 (興譲館3岡山)   
⑥ 16:55 鈴木 千晴 (山梨学院大附3山梨)   
⑦ 16:56 木村 友香 (筑紫女学園2福岡)   
⑧ 16:57 小林 美香 (須磨学園2兵庫)   
⑨ 17:01 菅野 七虹 (立命館宇治2京都)   
⑩ 17:02 大森 菜月 (大阪薫英女学院2大阪)

369名完走。上位50位までのタイムを下記グラフで記載。 

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3位に入った上原美幸選手は高校1年。強豪トップ選手相手に堂々たるものです。

上原選手の全国大会での成績

北上インターハイ(2011.8)
1500m予選 4組⑧4:33.55
3000m予選 3組①9:24.45
3000m決勝 ⑨9:23.58

山口国体(2011.10)
少年女子B1500m
予選2組④4:30.48
決勝⑪4:31.01

全国女子駅伝(2012.1)
鹿児島チーム1区23位 19:49

1月の全国女子駅伝では中盤まで先頭集団にあって、実業団や大学の選手に混じって健闘している姿がテレビに写っていましたね。

鹿児島といえば神村学園。しかし神村の精鋭選手でも上原選手は手強そう。最近の大会を鹿児島陸協のWebサイトで拝見。

九州高校新人(2011.10)
3000m決勝
①上原美幸(鹿児島女1鹿児島) 9:26.52
②由水沙季(筑紫女学園1福岡) 9:26.54
③上杉円香(日本文理大1大分) 8:28.34
1500m決勝
①上杉円香(日本文理大1大分) 4:29.56
②上原美幸(鹿児島女1鹿児島) 4:29.77
③金平裕希(北九州市立1福岡) 4:30.13

鹿児島レディース陸上 5km(2011.11)
①上原美幸(鹿児島女) 16:08.1 大会新
②安富美希(神村学園) 16:10.0 大会新
③中村尚香(神村学園) 16:12.0

鹿児島県高校新人駅伝(2012.1) 
1区 4km
①上原美幸(鹿児島女) 11:40
②中原海鈴(神村学園) 12:47
③有水佳乃子(鳳凰) 13:26

さて2月25日(土)は福岡クロカン。TBS系でテレビ放送もあるようだ。福岡でも上位に入るとアジアクロカンの日本代表選考対象となる。上原選手、福岡も頑張ってくださいね。

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2010年5月15日 (土)

新宮美歩 関西インカレ800m自己ベストで優勝

関西学生陸上競技連盟Webサイトの結果を見て。

5月15日、大阪の長居で行なわれた関西インカレで東大阪大の新宮美歩が女子800m決勝で2分07秒24の自己ベストをマークし優勝。

今までのべストは昨年のインターハイ近畿地区大会での2分07秒58。1年近く間があいての自己記録更新ですが、これで弾みがつきますように。

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たくましくなった新宮選手
(京都学生陸上400mで)

女子800m予選(6組3着+6) 5月14日
6組
①2.16.55 新宮 美歩

女子800m準決(3組2着+2) 5月14日
1組
①2.14.85 篠田 梓(龍谷大4)
②2.15.03 石橋 麻衣(佛教大3)
③2.15.15 新宮 美歩(東大阪大1)

なんと、+2のタイムで拾われての決勝進出です。1日で800m以外に400mと4×100mも掛け持ちなので致し方ないか。

女子800m決勝 5月15日
①2.07.24 新宮 美歩(東大阪大1) 大会新
②2.07.98 横瀬 彩也香(東大阪大1)
③2.13.26 篠田 梓(龍谷大4)

チームメイトの横瀬選手が400mを1分02秒で先行、お互いに力を出し合って1位、2位を奪取(でしょうか?)。記録を見ただけでの予想です。しかし準決勝タイムから8秒アップとは驚き。

なお、新宮選手は400mも優勝し2冠達成!

女子400m決勝 5月15日
①55.80 新宮 美歩(東大阪大1)
②56.23 芝田 陽香(龍谷大2)
③56.25 馬渕 奏 (龍谷大3)

新宮選手の800m記録推移。高3から800mにも挑戦。今回のように予選タイムから一挙に8秒アップという離れ業というかポテンシャルを秘めているので、今年あるいは来年には2分05秒突破が見られるのではと期待します。

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2010年5月 9日 (日)

大阪グランプリ 女子400mH 田子雅(中央大)自己ベスト大幅更新

5月8日(土)午後3:00からNHKテレビで観戦。

テレビでの最初の種目は女子400mハードル。トップはオーストラリアのL.ボーデン、2位も外国選手のであったが3位は中央大の田子雅という選手。自己記録を大幅に更新と解説者の言葉。

この種目では日本記録保持者の久保倉里美(新潟アルビレックス)が断然強い。日本選手権では2007年から3年連続優勝。北京五輪でも準決勝まで進出。自己ベスト55秒46。

一方の田子雅(中央大)は昨年の日本インカレ優勝者ではあるが自己ベストは57秒35。

この田子選手が自己ベストを1秒36も更新する快挙。前半抑えの後半勝負かバックストレートでは隣の久保倉選手が特急で田子選手は準急といった感じの遅れかた。後半はテレビ画面の枠にも入らないほどだったが残りハードル2台目あたりで急追。最終ハードルで久保倉選手と並ぶとゴールまでの残り40mを疾走した。

記録は55秒99で日本人4人目の55秒台選手。

そこで田子選手の過去の記録を調べグラフにしてみた。データ元はWebサイト「陸上の記録図書館」。抜けていた大会もあったので2,3追加。

今まで57秒の壁が越えられなかったが今回、57秒どころか56秒の壁も突破した。ブレーク・スルーですね。

今後のレースが期待されます。

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男子の400mハードルでは持ちタイムがトップのD・ウイリアムズ(USA)がフライング一発失格となってキョトン。ぼくら中長は「位置について」のあとドーンとスタートのピストルなのでフライングの緊張感は無いが、短距離選手はどうなんだろう。

「ヨーイ」から「ドン」までのタイミングだが、「ヨーイ」からあまり間をおかず「ドン」と来る場合はフライングが無いように思う。また、そういうスタートが多い気もする。


男子800mは2人のペースメーカを立てて横田真人(富士通)が自分の日本記録1分46秒16に挑戦した。途中400mはペースメーカの昨年の奈良インターハイ優勝者坂本大樹(筑波大)が50秒70で通過。これは余りに速く、横田選手はつけず1秒以上の遅れ。ラスト100mで先行するJ・グルー(オーストラリア)を抜きトップでゴールしたが1分47秒23で1秒07及ばなかった。

あと、テレビ放映前に終わっていた男子1500mで上野裕一郎(エスビー食品)が3分40秒83の自己ベストで3位、日本人でトップに入った。ベルリン世界陸上5000mの予選敗退をいい経験としてさらに強くなった上野裕一郎。まずはこの後、日本選手権で1500、5000の2種目連覇を目指すことになりそう。

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2010年3月15日 (月)

2010注目ランナー 米津利奈(秦野高2・神奈川)

2010年のGG注目選手の一人は神奈川、秦野高2年の米津利奈選手。

千葉と福岡の国際クロカンの両方に出場し20位と9位の成績。とくに福岡では最後までトップ集団にくらい付き一桁順位に入った。

2010/02/27 福岡クロカン 6km ⑨ 20’00”
2010/02/04 千葉クロカン 5km ⑳ 16’51”

駅伝では1月の全国女子駅伝の神奈川代表で5区を走り区間7位。チームの5位入賞と県記録更新に貢献した。また昨年末の全国高校駅伝でも秦野のアンカーで区間5位。チームは念願の8位入賞まであと1秒差の10位に迫った。

2010/01/17 全国女子駅伝5区(4.1075km) ⑦13’22”
2009/12/20 全国高校駅伝5区(5km) ⑤16’36”


秦野高校の成績
1区(6km)   黒田麻紀子 2年 区間⑩19’45”
2区(4.0975km)雨宮みずき 2年 区間⑱13’39”
3区(3km)   佐藤ひとみ 1年 区間⑪10’07”
4区(3km)   照屋幸乃  2年 区間⑰10’09”
5区(5km)   米津利奈  2年 区間⑤16’36”

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全国高校駅伝5区を走る米津利奈(秦野高校)、右側

クロカンや駅伝で大活躍の米津利奈選手であるが奈良インターハイにその名は無かった。そこで神奈川県と南関東の予選結果を調べてみた。

県予選は1500m③位、3000mは①位で南関東大会へ進んでいる。県大会3000mのレース展開をWebで読むと米津選手は常に前を走り2位のチームメイト黒田麻紀子(秦野2)に0.1秒差で勝ったとある。GGの好きな積極果敢なランナーだ。

神奈川県高校総体
2009/05/24 1500m決勝
①4.28.60 雨宮 みずき(秦野2)
②4.30.33 千葉 遥(秦野3)
③4.31.66 米津 利奈(秦野2)
④4.33.83 村元 玲奈(白鵬女子2)
⑤4.34.19 高橋 舞(白鵬女子2)
⑥4.34.49 市村 浩美(弥栄3)

2009/05/31 3000m決勝
①9.35.83 米津 利奈(秦野2)
②9.35.93 黒田 麻紀子(秦野2)
③9.42.14 村元 玲奈(白鵬女子2)
④9.59.33 鈴木 ひとみ(相洋2)
⑤9.59.69 濱田 彩名(白鵬女子1)
⑥9.59.72 高橋 舞(白鵬女子2)

地区大会はどうだったか。結果は1500m、3000mともに決勝7位。両種目ともあと1歩で涙を呑んだ。同学年のチームメイト、雨宮みずきは1500m、黒田麻紀子は3000mで奈良インターハイに出場した。

南関東大会
2009/06/20 1500m決勝
①4.21.33 松﨑 璃子(市立船橋2・千葉)
②4.21.34 小﨑 裕里子(成田1・千葉)
③4.24.28 阿部 ゆかり(八王子3・東京)
④4.25.08 津田 真衣(市立船橋3・千葉)
⑤4.26.37 田中 花歩(韮崎3・山梨)
⑥4.26.94 雨宮 みずき(秦野2・神奈川)
⑦4.27.84 米津 利奈(秦野2・神奈川)
⑧4.30.68 黒沢 菜央(昭和学院2・千葉)
⑨4.30.69 麻生 孝瑛(順天2・東京)
⑩4.41.96 村元 玲奈(白鵬女子2・神奈川)
⑪4.45.79 黒岩みさき(山梨学院大附1・山梨)

2009/06/22 3000m決勝
①9.31.48 阿部 ゆかり(八王子3・東京)
②9.32.23 関野 由実子(八王子1・東京)
③9.33.82 津田 真衣(市立船橋2・千葉)
④9.34.84 黒田 麻紀子(秦野2・神奈川)
⑤9.34.85 高橋 舞(白鵬女子2・神奈川)
⑥9.34.87 篠塚 麻衣(成田2・千葉)
⑦9.35.06 米津 利奈(秦野2・神奈川)
⑧9.36.15 伊藤 恵美(成田2・千葉)
⑨9.36.66 大槻 みちる(拓大一2・東京)
⑩9.39.33 田中 花歩(韮崎3・山梨)
⑪9.39.85 村元 玲奈(白鵬女子2・神奈川)
⑫9.42.42 麻生 孝瑛(順天2・東京)
⑬9.46.67 佐伯 知波(成田3・千葉)
⑭9.47.45 鈴木 菜見子(市立船橋2・千葉)
⑮9.48.40 鈴木 千晴(山梨学院大附1・山梨)
⑯9.50.27 鈴木 ひとみ(相洋2・神奈川)
⑰9.50.29 浅見 知絵(八王子3・東京)
⑱9.55.00 田中 里実(山梨学院大附3・山梨)
⑲9.55.28 深田 伊万里(山梨学院大附2・山梨)
⑳9.57.84 有泉 千佳(韮崎3・山梨)

米津選手の秦野高校1年での成績はどうだったのだろうか。

インターハイ県予選では1500m、3000mともに①位。ところが南関東大会では⑨位と⑦位で敗退、全国へは進めず。ここでもあと1歩だった。

神奈川県高校総体
2008/05/18 女子1500m決勝 ①4’30”26
2008/05/25 女子3000m決勝 ①9’34”89


南関東大会
2008/06/21 女子1500m決勝 ⑨4’33”09
2008/06/23 女子3000m決勝 ⑦9’35”04


過去2年間、あと一歩、いやあと半歩まで迫って逃した全国インターハイ。

2010年、米津利奈選手の3度目の挑戦に注目したい。

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2010年2月20日 (土)

女子800m 丹野麻美の挑戦

月刊陸上3月号。カラーページに丹野麻美選手の記事が出ている。ロンドン五輪を最終目標に800mへ少しずつ比重を移していきたい、という内容だ。

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丹野麻美(ナチュリル)

女子400mの第一人者として向かうところ敵なしの丹野麻美だが、世界と勝負するにはより高い記録が求められる。
Tanno400
丹野選手の400mを年度ベスト記録で推移をみる。ここ4年記録は足踏み状態だ。ピークとは思えないが、今後、飛躍的に伸びるのはやはり厳しいか。

51秒台では世界と戦えないなら800mへ。丹野麻美800mへの挑戦が本格的に動き出す模様。

過去10年の五輪と世界陸上の女子800mのメダル奪取タイム。五輪の記録が高くはなるが1分58秒ならメダル争いにくい込める。日本記録が2分00秒45なのであと2、3秒だ。

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佐藤美保(旧姓:杉本)選手は2005年の日本選手権で日本新記録をマークし、ヘルシンキ世界陸上の代表となった。その後、中国電力の佐藤敦之と結婚され現在は休養中の状態。

Sugimoto800

佐藤選手は2分の壁を破れなかったが、つづく若い選手に期待したい。

そのトップ3、丹野麻美(ナチュリル)、久保瑠里子(デオデオ)、陣内綾子(九電工)の年度ベスト推移をグラフにした。

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丹野、久保両選手は2009年に自己ベストを2秒台に伸ばした。上昇勢いも強い。一方の陣内綾子は3秒台で留まるが常に積極果敢にレースを引っ張る選手。2010年の飛躍を望む。

Top23
陣内綾子(九電工)、久保瑠里子(デオデオ)

最後に丹野麻美が800mを走った3度の国体の結果を。

岡山国体 2005年10月24日
① 丹野麻美 福島 福島大 2' 04"60  【大会新】
② 陣内綾子 佐賀 佐賀大 2' 05"41   
③ 佐々木麗奈 富山 龍谷富山高教 2' 05"95   
④ 久保倉里美 新潟 新潟アルビレックスRC 2' 07"45   
⑤ 桑城奈苗 滋賀 東京・アコム 2' 07"69   
⑥ 山下沙織 奈良 大阪体大 2' 08"26   
⑦ 西村美樹 東京 東京高ク 2' 09"81   
⑧ 竹内昌子 秋田 秋田ゼロックス 2' 10"11 

秋田国体 2007年10月7日
① 丹野麻美 福島 福島大 2' 05"69   
② 渡辺なつみ 新潟 福島大 2' 06"31   
③ 山下沙織 奈良 大体大大学院 2' 07"46   
④ 岸川朱里 神奈川 日体大 2' 08"22   
⑤ 久保瑠里子 広島 福島大 2' 08"41   
⑥ 陣内綾子 佐賀 佐賀大 2' 08"55   
⑦ 佐々木麗奈 富山 龍谷富山高教 2' 08"88   
⑧ 佐藤美保 埼玉 ナチュリル 2' 09"14

新潟国体 2009年10月4日
① 丹野麻美 福島 ナチュリル 2' 02"64 【大会新】   
② 久保瑠里子 広島 デオデオ 2' 02"80 【大会新】   
③ 岸川朱里 神奈川 STCI 2' 03"71
④ 陣内綾子 佐賀 九電工 2' 04"10
⑤ 佐々木麗奈 富山 龍谷富山高教 2' 06"51
⑥ 佐藤真有 北海道 ナチュリル 2' 06"69
⑦ 田阪亜樹 岡山 天満屋 2' 07"99
⑧ 木村朝美 埼玉 平成国際大 2' 10"51

3レースとも丹野麻美が勝利をものにした。また丹野選手の予選は3レースとも陣内選手と同じ組、丹野選手が2位で1位は陣内選手だった。これも何かの因縁かな。

丹野麻美  1985年9月25日生 24歳
陣内綾子  1987年1月21日生 23歳
久保瑠里子1989年1月23日生 20歳

ライバルたちの熾烈な戦いは続く。また2分00秒突破への挑戦も。

そして道は2012ロンドン五輪へ。

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2009年11月 3日 (火)

中村梨穂選手、新潟国体が最後のレース

京都新聞社のWebサイト、「京都スポーツあらかると」の「2009年・新潟国体の京滋勢」で中村梨穂選手の記事がでている。内容は、

滋賀勢は、陸上少年女子A100メートル障害で中村梨穂(八幡商高)が2位。「今日が引退レースだったので勝ちたかったけど、2番でもうれしい」

えっ、引退sign02。 もうハードルを跳ぶことはないんだろうか。

最後のハードルを跳ぶ写真も出ていた。どこか寂しげな表情、と思ってしまう。

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第64回新潟国体少年女子A100mハードル決勝。10月4日。東北電力ビッグスワンスタジアム。この日、中村梨穂は10時からの予選で13秒71(風+0.3)の自己タイ記録をマーク。予選記録トップで決勝に進出した。調子はいい。

決勝は午後2時40分。6レーン中村梨穂。隣の7レーンはライバル清山ちさと。スタート。・・・・

中村選手少し出遅れたか中盤は4位。だが後半、かける、疾風のようにかける。そして最終ゴールを2位でかけぬけた。


少年女子A  100mハードル
決勝 10月04日   風:  +0.4

順位 選手名 県名 所属 記録   
1 清山 ちさと(宮崎・宮崎商高) 13秒52   
2 中村  梨穂(滋賀・八幡商高) 13秒76  
3 相馬  絵里子 (秋田・秋田和洋女高) 13秒83   
4 高橋  麻実 (新潟・小出高) 13秒98   
5 西野  愛梨 (東京・東京高) 14秒17   
6 谷  愛子 徳島 城ノ内高 14秒35   
7 鹿島  日雅里 (大阪・大阪薫英女学院高) 14秒40   
・ 鳥原  有華 (鹿児島・鹿児島女高)   途中棄権

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今年の7月11日、滋賀選手権での中村選手。今日はハードルではなく100mの走りをアップ。

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最高に輝いたインターハイ近畿予選100mH優勝
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観るたびにわくわく、ドキドキさせてくれた中村梨穂選手、ありがとう。


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